猫背の本当の原因は骨盤にあった? 姿勢を整える正しい考え方

姿勢・体の仕組み

猫背になるのは背中ではなく“骨盤”が原因?

「猫背を治したい」と思ったとき、

まず背中を伸ばしたり、肩を引いたりしていませんか?

でも実は——猫背の根本原因は「背中」ではなく、骨盤の角度にあるのです。

背中を伸ばしても猫背が治らない理由

猫背の人に多いのが、「上半身だけ」で姿勢を直そうとするパターン。

たしかに一時的には姿勢がよく見えますが、数分で元に戻ってしまうことが多いはずです。

それは、土台である骨盤が前後どちらかに傾いているから。

骨盤の角度がずれたままだと、背骨全体のバランスが崩れ、

その上に乗る背中・肩・首までが連鎖的に丸くなってしまいます。

骨盤が後ろに傾くとどうなる?

骨盤が「後傾(こうけい)」すると、

お尻が下がり、腰のカーブがなくなっていきます。

腰がまっすぐになることで、背骨のS字カーブが崩れ、

結果として上半身が前に倒れたような“猫背姿勢”になります。

この状態では、背中や首の筋肉が常に引っ張られ続け、

肩こりや首こり、頭痛の原因にもつながります。

骨盤の角度を整えるだけで姿勢は変わる

猫背を根本から改善したいなら、

「背中」ではなく「骨盤」から整える意識が大切です。

たとえば、椅子に座ったとき——

背もたれに頼らず、坐骨で座る感覚を意識してみましょう。

(坐骨:骨盤にある、座る時に地面に接する骨)

これだけで、自然と背筋が伸びやすくなります。

また、立っているときは、

骨盤をほんの少しだけ前に起こす意識を持つと、

上半身の重心が整い、肩や首が楽になります。

セルフチェック:あなたの骨盤はどちらに傾いている?

簡単にできるチェック方法があります。

  1. 鏡の前で横を向く
  2. 腰のカーブが全くない → 骨盤が後傾ぎみ
  3. 反り腰のように腰が強くカーブ → 骨盤が前傾ぎみ

理想は、腰のカーブがゆるやかなS字になっている状態。

これが “体のバランスが取れた姿勢” です。

猫背を「根本的に整える」ために

猫背の原因は、背中の丸みそのものではなく、

骨盤という“土台”のズレにあることを覚えておきましょう。

日常生活の中で、骨盤の傾きを意識できるだけでも、

姿勢の印象は驚くほど変わります。

「何を意識すればいいかわからない」という方は、

一度、専門家に自分の体のバランスを見てもらうのもおすすめです。

リラクゼーションサロンもみじでは、

姿勢・骨盤・筋肉のつながりを見ながら、

“その人本来の姿勢” を取り戻すお手伝いをしています。

まとめ

  • 猫背の原因は「骨盤の後傾」が多い
  • 背中を伸ばすだけでは根本改善しない
  • 坐骨で座る、骨盤を起こす意識が大切
  • 骨盤を整えると、姿勢も呼吸も変わる

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